さて、住宅を購入したいと思うけれど、頭金はいくらくらいあったほうがよい?
借り入れはどのくらいまでが妥当?
などなど、気になることは多いであろう。
そこで、ざっくりとした目安を提供しておこう。
①分不相応な買い物はダメ!
年収の5倍を目安。
たとえば、年収300万円であれば、300万円×5倍=1500万円
年収400万円であれば、400万円×5倍=2000万円
といった具合である。
自分の収入と不釣り合いな買い物をすると、後々首が回らなくなり、挙句の果てに支払い不能に陥るかも!?
②購入価格の5割を貯めよう!
頭金や諸経費込の金額で、購入価格の5割を貯めておこう。
たとえば、1500万円の買い物をするのであれば、1500万×0.5=750万円となる。
通常、購入価格以外に、諸経費として購入価格の1割ほど必要となる。
税金や登記関係の費用、保険等である。
そのほかに、頭金として2~3割、いざというときのため(生活費)に2割前後である。
誰しも今の生活が続くと考えるのであるが、いきなりクビになるかもしれないし、会社が倒産するかもしれない。次の就職先まで時間がかかる場合、失業保険をもらえるまでの期間の生活や、数か月の返済のことを考えて生活費も必要である。
③借り入れは、返済額が1.5倍になると思え!
通常、1000万円借り入れると、10~20年くらいの返済期間になる。
つまり、長期の返済になるわけであるが、その分だけ利息の金額も増える。
仮に1000万円借りるとすると、1.5倍の1500万円ほどになる。
つまり、頭金を増やせば、頭金の分×0.5倍の利息の支払いが減るわけである。
④支払い可能額は、年収の3割を上限と考えよ!
この金額より少ない割合にこしたことはないが、この金額前後で返済を考えている場合は注意したほうがよい。昔と違い、収入が年功序列でアップしていくわけではない。(そういう企業で働いている方は別)余裕をもった生活をするには、2割~2割5分くらいがいいであろう。
たとえば、年収が400万円であれば、400万円×3割=120万円が、返済可能額の上限と考える。毎月10万円か、月8万円とボーナスで残りか、といった選択はあるにせよ。
以上のように、自分の年収がいくらかによって、どれほどの住宅の購入が可能か、どれだけの頭金が必要か、どれだけの返済年数がかかりそうか、がおおよそわかる。
年収400万円であれば、目安となる住宅は400万円×5倍の2000万円ほどの物件となり、頭金なしであれば、総支払額は2000万円×1.5倍の3000万円の返済となり、年間返済可能額は、400万円×3割=120万となり、返済期間は、3000万÷120万=25年となる。
*諸経費除く
つまり、ゴー倍を目安に購入額を、1.ゴー倍の返済予想額を、少なくとも諸経費込で頭金をゴー割ほど貯めておけば、住宅購入への道が開けるのではないだろうか。