利益がでているのに、お金がない!




商売をしている人の、素朴な疑問。

利益がでている=儲かっている

決算書、具体的には損益計算書。
一番最後に、○○利益や××損失、といった、要はプラスかマイナスのことである。

商売をするからには、儲けたい。
100円はらって、101円回収できるのなら、たった1円だけれど、儲かったのである。
ところが、数字だけをみていると、利益がでているのにお金がない、という状態に陥る。
どういうことかというと、現金商売ではないから、ということになる。

例えば、100円お金を払う。
それが120円で売れた。お金ももらった。
こうなれば、120-100=20円お金が増える。
そして、20円のもうけである。

ところが、世の中は現金商売だけではない。
ツケ、というものが存在する。
要は信用取引である。
クレジットカードで支払うのをイメージしてもらえればいい。
または、分割払いをイメージしてもらえればいい。

要は、120円で売れたときに、全額お金が入ってこない場合、翌月に入金されるとお金の動きは、
0-100=-100であるが、
数字上は、
120-100=20の利益になるのである。
*会計上のルールで、発生主義という。

つまり、時間的なタイムラグが、利益とお金をイコールならしめないのである。
分割払いも同じで、120円を2回分割であるなら、お金の動きは、
60-100=-40である。
一方、数字上の利益は、
120-100=20である。
利益とお金が一致しない。

実は、これは一般の方にはイメージしにくい。
ちょっとしたマジックで惑わされてるような感じである。
ちなみに、利益がでているのにお金がないと・・・
税金は、利益にかかってくるので、利益がでても、税金を払うお金がないということもあり得るのだ。

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