車を売ると、売却益か売却損が発生する。
もちろん、購入時点と比べると、プレミア等がない限り損しか出ない。
しかし、事業の場合、事業に貢献する、または時とともに機能も含めて価値は減少する。その減少額を毎年繁栄させるため、購入した年と売却した年が違えば、基準となる数字も変化する。
たとえば、２００万円で新車を購入したとする。
同じ年に１００万円で売却すれば、収入－取得価格＝１００万円－２００万円＝－１００万円となり、１００万円の売却損となる。
しかし、年々価値が減少して、５０万円と評価されている車を、１００万円で売却したとすると、１００万円－５０万円＝５０万円となり、５０万円の売却益となる。
さて、上記は購入した車が現金一括払いであったとする。
ローンで購入した場合はどうであろうか。
売却時のローンの残高、８０万円
この時、１００万円で車を売却したとする。
そうすると、１００万円－８０万円＝２０万円となり、２０万円の売却益が発生するというわけではない。
ローンと車の価値は全く別ものである。
いくらの車をいくらで売ったのか、が問題であって、その購入のためにいくら借金がある、というのは全く関係ない。自動車ローンだと、ひもつきで考えてしまうケースもあるようであるが、金融機関から借り入れて、車を購入した場合も同じである。
２００万円借り入れて、２００万円の車を購入したとしても、１年後は、借金は１５０万円で、車の価値は１８０万円かもしれない。
もしくは、借金を１円も返済していないかもしれない。
売却益と売却損の計算方法をうっかり間違えないようにしよう。